(出典:RIZIN公式)
こんにちは、KOUです。
先日9.27さいたまスパーアリーナで行われた「RIZIN.24」
地上波でも20時~21時54分フジテレビ系列で全国放送されました。
注目カードは何といってもメインイベントの那須川天心vs皇治の一戦。
K-1で築いた地位も名誉も捨て、
単身RIZINに乗り込み天心に堂々とケンカを売った皇治。
結果は一体どうなったのか・・・
そして今後の展開は?
それでは注目カードを見ていきましょう!!
第1試合 スペシャルワンマッチ
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
矢地祐介 vs 大原樹里
【試合結果】#RIZIN24
・第1試合
(LOSE)矢地祐介 vs. 大原樹里(WIN)
3R 判定 (1-2)
🔻試合レポートhttps://t.co/HxtVlx4vwV
— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) September 27, 2020
勝者:大原樹里
3R 判定 (1-2)
2017年大晦日の五味隆典戦での激闘も記憶に新しい矢地祐介。
あの一戦は、五味の奮闘もあってかなり興奮したのを覚えています。
このまま矢地はライト級を背負って立つ選手になると、誰もが思ったはずです。
しかし・・・2018年に入ってから、矢地は完全に精彩を欠いています。
5.6のRIZIN.10では、ディエゴ・ヌネスに辛うじて判定勝利したものの、
8.12のRIZIN.12では、ルイス・グスタボに右フックで衝撃的なK.O負けを喫し、RIZIN初黒星。
このあたりから矢地の歯車が狂いだしたように感じます。
挽回を期して臨んだ2018年大晦日でのジョニー・ケース戦では、
2RにカットによるドクターストップでTKO負け。
そして2019年に入り、7月に行われたRIZIN.17。
この大会で組まれた、あの朝倉未来との一戦。
戦前からお互いを罵りあい、お互いを罵倒し挑発しあって、
ピリピリムードの中行われたこの一戦。
矢地は最終ラウンドのゴング寸前で手痛いダウンを食らい、
判定3-0で敗戦を喫してしまいました。
2019年大晦日のBELLATOR JAPANでの上迫博仁戦では
3Rサッカーボールキックで大逆転勝利をあげたものの、
かなり攻め込まれていた印象があります。
2020年に入ってからも、8月のRIZIN.22では、
ホベルト・サトシ・ソウザに1RでいいところなくパウンドでK.O負け。
そして、「負けたら次はない」と背水の陣で臨んだ、今大会での大原樹里戦。
いいところもあったのですが、この試合でもまた3R試合終了間際に、
相手の猛ラッシュを食らって再び出血し印象を悪くしてしまう。
判定は1-1で割れたが、結局3人目のジャッジは大原。
ここ6試合で1勝5敗。
完全に自信をなくしているのでしょうか。
試合後のコメントも弱気発言を連発しています。
——試合後の率直な感想をお聞かせください。
・・・・・・。ちょっと言葉が出てこないですね・・・。もう本当、何もかもに落胆しているというか、とにかく悔しいっすね。
——試合を終えたばかりですが今後の展望を教えて下さい。
・・・・・・ちょっと何も考えられないですね、本当。すみません。
このまま浮上のきっかけをつかめずに終わるような選手ではないと思いますが・・・
年末に向けて、また立て直してもらいたいですね。
第3試合 スペシャルワンマッチ
RIZIN MMA特別ルール:3分 3R (120.0kg)※肘あり
スダリオ剛 vs ディラン・ジェイムス
【試合結果】#RIZIN24
・第3試合
(WIN)スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス(LOSE)
1R(終了時) TKO ドクターストップ
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— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) September 27, 2020
勝者:スダリオ剛
1R(終了時) TKO ドクターストップ
2度の付き人への暴行事件により、相撲界を追われてしまった元貴ノ富士。
あの元貴乃花親方が、結果として相撲協会を退職せざるを得なくなった、
原因の一つとなったこの事件は、決して許されるものではありません。
しかも、2度目の暴行事件から引退までの経緯も、
相撲協会や親方ともめたりと、正直あまり良い印象はありませんでしたね。
ただまだ若く体にも恵まれていたので、これまでの歴史を考えると、
もしかしたら格闘技界は声を掛けるのではないか・・・
私はそう思っていました。
ただ本人は2度目の事件後相当落ち込んでいたようで、自殺を考えたり、
自分のことを誰も知らない田舎でひっそり暮らしたいと考えていたようです。
そんな時、奥さんから「格闘技やりたい?」と聞かれ、
格闘家への転身を考えるようになりました。
まずは体重を落とすところから始め、4ヶ月で50㎏も体重を落としました。
今までの力士出身の格闘家と同じ風には見られたくない、半端な気持ちで挑んでいない、というのを分かってもらいたかった
こうして、「スダリオ剛」として格闘家デビューに至ったわけですが、
対戦相手が一体誰になるのか・・・そう思っていたのですが・・・
なんと対戦相手が、昨年まで普通に全日本プロレスに参戦していた
ディラン・ジェイムスとはさすがにビックリしました。
昨今の新型コロナウイルスの影響で、最近はどのプロレス団体も
外国人レスラーを日本に呼べない状況が続いていたので、
ディラン・ジェイムスが最近全日本プロレスに出ていないことは、
正直全然気にしていなかったというか、忘れていた状態でした(笑)
ディラン・ジェイムスはまだ29歳と若く、これからもっともっと鍛えていけば、
ジョー・ドーリングとともに、全日本プロレスのトップ外国人レスラーとして、
三冠ベルトを狙えるようなレスラーになれると思っていたので、
正直この時期での総合格闘技参戦には納得がいきません。
試合前の会見映像を見た限り、ディラン・ジェイムスも総合の試合に向けて、
相当体を絞ったようには見えました。
ただ、今までの「プロレスラーが総合に出るパターン」で、
我々プロレスファンにとっては良い思い出がほとんどありません。
そういった意味では、ある種注目だったこの一戦。
試合は、開始ゴングからスダリオが跳び前蹴りで突っかかり、
スタンドでも、大味ながら両者殴り合いの攻防を繰り広げました。
【試合結果】#RIZIN24
・第3試合
(WIN)スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス(LOSE)
1R(終了時) TKO ドクターストップ
🔻試合レポートhttps://t.co/SQDNJtMLv5
— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) September 27, 2020
その後はジェイムスのタックルをスダリオがガブって押さえ、
前方から頭部へ重いヒザ蹴りを何発も打ち込みました。
そこからジェイムスを仰向けにすると、さらにパンチと膝を打ち込み、
結果ジェイムスは鼻から激しく出血してしまい、1R終了時ドクターストップ。
ほぼ完璧な内容で、スダリオは注目のデビュー戦を勝利で飾りました。
待望の日本人ヘビー級格闘家の誕生。
これからもエンセン井上の指導を受けながら、どんどん強くなっていって欲しいです!!
第10試合 スペシャルワンマッチ
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)※肘あり
朝倉海 vs 昇侍
【試合結果】#RIZIN24
・第10試合
(WIN)朝倉海 vs. 昇侍(LOSE)
1R 2分37秒 TKO(レフェリーストップ:グラウンドキック)
🔻試合レポートhttps://t.co/VwcfnsYMZQ
— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) September 27, 2020
勝者:朝倉海
1R 2分37秒 TKO(レフェリーストップ:グラウンドキック)
2019年8月18日のRIZIN.18。
「世紀の番狂わせ」と言われた、あの堀口恭司戦での衝撃のK.O勝ちから、
朝倉海は兄・未来とともにスターロードを歩んでいます。
元々は「THE OUTSIDER」という、主に暴走族や不良などの更生を目的とした、
元プロレスラー前田日明が主催している大会出身の朝倉。
そこから考えると、いわゆる「エリート格闘家」である堀口に勝利したことは、
まさに「ジャイアントキリング」と言えます。
※ジャイアントキリングとは
スポーツの試合などで明らかに格上の相手から(大方の予想を覆して)勝利をもぎ取る、いわゆる「大番狂わせ」を意味する表現である。
朝倉はその勢いのままに、たった2ヶ月後の10月のRIZIN.19にも出場。
佐々木憂流迦を相手に1分もかからずT.K.O勝ち。
この試合で、佐々木憂流迦はアゴを骨折してしまいました。
1発目の右で奥が折れて、アッパーで真ん中辺りが折れた。今までのどのパンチよりも強力だった。手術は本日出来そうです。全身麻酔で術後はかなり辛いらしい。
家族やチーム、知人達、そしてなにより沢山のファンの皆様からのメッセージに力を貰ってます。
心は折れずに手術に臨みます。
本当に有難う🙏 pic.twitter.com/tqtSxCQ0te— 佐々木憂流迦 Ulka Sasaki ウルカ うるか (@Ulka_Sasaki) October 15, 2019
朝倉海への期待は一気に高まっていきました。
その後、堀口恭司が右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷により全治10ヶ月と診断され、
出場予定だったRIZIN.20を欠場し、保持していたRIZINバンタム級王座を返上。
2019年大晦日RIZIN.20において、この返上されたベルトを賭けて、
朝倉海vsマネル・ケイプ戦が組まれました。
試合は2RパウンドでT.K.O負け。
勢いに乗っていただけに、1度勝った相手に負けたこの敗戦は悔やまれますね。
しかしこの後、マネル・ケイプはUFCに移籍してしまい、
RIZINバンタム級王座は空位となりました。
空位となったRIZINバンタム級王座を賭けて、
8.10RIZIN.23にて扇久保博正と王座決定戦をおこない、見事にT.K.O勝ちをおさめた朝倉。
チャンピオンとして臨んだ今大会の昇侍戦でも、朝倉海の強さは際立っていましたね。
試合後の会見では次のように語っています。
——試合を終えたばかりですが今後の展望を教えて下さい。
さすがに次は年末になると思うので、もし堀口選手が怪我の状態が万全なら、そこで勝負したいなと思っています。
朝倉としては、堀口を返り討ちにして、あの一戦での勝利はまぐれではない、
文字通り自分がチャンピオンだと証明したいでしょう。
一方の堀口としては、リベンジマッチでの負けは絶対に許されません。
是が非でも勝たなければなりません。
そういった意味では、次のリベンジマッチには相当な覚悟をもって臨むはず。
その為には、コンディションも万全でなければなりません。
二人とも完全な状態で、言い訳なしのリベンジマッチをして欲しいですね。
今から楽しみで仕方ありません。
第11試合 スペシャルワンマッチ
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(58.5kg)
那須川天心 vs 皇治
【試合結果】#RIZIN24
・第11試合
(WIN)那須川天心 vs. 皇治(LOSE)
3R 判定 (3-0)
🔻試合レポートhttps://t.co/Zhmf0qPiad
— RIZIN FF OFFICIAL (@rizin_PR) September 27, 2020
勝者:那須川天心
3R 判定 (3-0)
8.9のRIZIN.22において元K-1の皇治が突如登場し、那須川天心に対戦を要求。
当初から天心も「相手になるのかな」と言っていましたが・・・・・・
正直ここまでの実力差だとは思いませんでしたね!!
試合は天心が皇治に何もさせず、一方的な展開となりました。
皇治の攻撃はほぼ天心には当たらず、パンチとキックは何度も空を切りました。
一方の天心の攻撃はことごとく皇治をとらえ、何度もクリーンヒット。
圧倒的なスピードと手数の差に、途中皇治の攻撃は何度も止まりました。
天心の跳びヒザ蹴りで皇治は左目上部から出血。
さらに左右のフック、最後はNOAH清宮直伝のドロップキックまで出ましたね。
いつか2人でドロップキック決めたいね✨ #noah_ghc #新しい景色 https://t.co/hPJ4n8jhgH
— 清宮 海斗 (@noah_kiyomiya) September 25, 2020
それでも皇治は最後まで倒れず、試合は終わりました。
判定は誰が見ても明らか。
3-0で那須川天心の勝利でした。
ただ、一方的な内容で敗れた皇治ですが、
試合後、天心の攻撃で効いた攻撃は無かったと語りました。
――一番効いた攻撃はなんでしたか?
「あぁ、あぁ、ホンマにホンマに、強がりなしに、なにも効いてないです」
しかも、K-1の試合ではいつも記憶が飛んでいたようだが、
今回は記憶も飛ばず、しっかり記憶があるとのこと。
ただやはり、圧倒的なスピード差は感じたようです。
本当にごめんなさい。
天心君、はやーて何のこっちゃわからんかったわ。
情けない。
沢山の応援ありがとう。
RIZINもK-1 も最高やった。#RIZIN
— 皇治 (@1_kouzi) September 27, 2020
そして試合後の会見で皇治は、格闘技ファンが今1番気になっている、
「あの人」のことを語ってくれました。
俺が言えることじゃないですよ。負けてもーたんでね、2人に。言えることじゃないけど、唯一やった俺が喋れるとしたら、武尊の方が強いと思いますし、武尊は一切逃げてないと思うんで、いつかやってくれたらいいですよね。
戦前からあえて悪役を買って出ては、ことごとく天心を挑発してきた皇治。
もしかすると皇治は、K-1での地位と名誉を捨ててまでもRIZINに単身乗り込んで、
「那須川天心 vs 武尊」
という、団体の垣根を超えたファンが望む「夢の最強決定戦」の実現へ向けて、
体を張って自ら橋渡し役を買って出たのかもしれませんね。
試合翌日の二人のやりとりにも、心から好感が持てました。
ありがとう。
心からrespect。 https://t.co/C0c9MSP8OY
— 皇治 (@1_kouzi) September 28, 2020
那須川天心は戦前、フジテレビの事前番組において、
「キックボクシングはあと10試合もやらない」
「いずれボクシングに転向して世界王者になり、
最終的にはUFC世界王者とキックボクシングルールで対決したい」
と語っていました。
という事は、今後の那須川天心のキックボクシングでの試合は、
1試合1試合が非常に貴重なものとなります。
まとめ
今回は那須川天心をはじめ、女子格闘技のエースRENAも、
RIZINでの試合は残りわずかのような発言をしています。
#RIZIN24 で勝利を収めた #RENA 選手❣️💪
試合後に渡されたマイクで「あと2、3試合で引退を考えている」と語り客席を驚かせました😥なぜそのような思いに至ったのでしょうか?
試合後の会見で語ったこととは…#RIZIN https://t.co/z3xtoMSJJh— フジテレビュー!! (@fujitvview) September 27, 2020
朝倉未来もプロ格闘家としては30歳までという趣旨の発言をしていますし、
今後新たな日本人スターの発掘もしていかなければならないですね。
今年はコロナ禍でなかなか思うように大会を開催できなかったRIZIN。
年末に向けてどのような花火を用意してくれるのか・・・
乞うご期待ですね!!